すずまろ物語

⑯すず、病院へ

すず、病院へ 〜その1〜

 妻の職場へ車を取りに行く前に、すずにチャオちゅーるを少し含ませました。かかりつけの動物病院で勤めている妻の友人に相談し、「24時間ご飯を食べていないと低血糖で余計に体調が悪くなる」とアドバイスをもらったためです。嫌々でしたが、頑張って食べてもらい、「ちょっと待っててな。」と声をかけて、家を出ました。

 最寄りの駅まで歩き、ホームで電車を待ちました。「職場まで車を取りに行って、家まで戻ってくるとなると、大体2時間くらいか。すず大丈夫かな。家に戻った時に、ちゃんと反応があるかな。」と不安に思っているうちに電車が来るのが見えました。

 電車がホームに停車しようとした時、1件のLINEが入りました。スマホを見ると、お義母さんからでした。LINEを開くと、「すずちゃん体調悪いんだって?私が車で病院へ連れて行こうか?」という救世主が現れる内容でした。感謝を伝え、すぐに家へ戻りました。妻の家族は猫が大好きで、すずにも何度か会いに来てくれており、お義母さんは仕事が休みの日にもかかわらず、車で迎えに来てくれたのでした。

 お義母さんの車で、日曜でも診療していた動物病院へ向かいました。午後診療が始まる10分前に到着したため駐車場で待機していると、獣医さんが駐車場に出てきてくれてすぐにすずを診ると声をかけてくださいました。

 すずを保護した日から今日までの経緯を獣医さんに伝え、診察開始。心音に異常は無し。体温計を肛門に入れて、熱を測ると40℃を越えていました。猫の体温は38℃台が平熱であるため、発熱していたのです。

  

 診断結果としては、季節の変わり目で寒暖差が激しく、朝晩の気温が急に下がったことで体調不良が引き起こされ、発熱したというものでした。子猫には多いそうです。すずは解熱剤を打ってもらい、様子を見ることとなりました。

 帰り道、ボクは胸を撫で下ろし、すぐに妻へ報告のLINEを送りました。妻からも安心の返信があり、お義母さんと「大したことでなくて良かったぁ」と言いながら、家へと帰りました。

 妻は仕事から帰宅し、すずに「びっくりさせないでよ!心配したやんか!」と声をかけていました。とにかく部屋を暖かくし、ゆっくりと休ませて様子を見ることにしました。夜にはすずが自分からご飯を少し食べたためボク達は「解熱剤が効いてるんだ!」と安心しました。

 元気になったすずの初めての体調不良で、日曜日はドタバタとして一瞬で時間が過ぎて終わりました。

すず、病院へ 〜その2〜

 日曜日に病院へ行ってから、月曜、火曜と様子を見ましたが、すずはご飯をあまり食べませんでした。全く食べないのはよくないため、ご飯を食べるように補助をするも、喚き散らして食べてくれず、指を噛まれてしまう始末でした。そして、相変わらず放っておくと猫ベッドやホットカーペットの上に座り込んでジーッと動かなくなるので、かかりつけの動物病院へ連れて行くこととしました。

 11月18日の水曜日、妻が休みの日だったため、すずを連れてかかりつけの動物病院へ行ってくれました。結果、かかりつけの獣医さんは少し怒りまじりに妻に診断結果を伝えました。

 診断結果は、すずもトリコモナスに侵されてしまったというものでした。獣医さんは、日曜日に診た獣医さんが同居猫の有無について聞かなかったことに対して怒っていました。ボクが同居しているこはるがトリコモナスに侵されていることをちゃんと伝えなかったからだと後悔しましたが、プロとして獣医さんから確認するものだとかかりつけの獣医さんは怒っておられました。

 トリコモナスは腸で増殖し、体調不良(発熱)や食欲不振を起こし、最悪の場合、腸が固まり死に至ることもあるというのです。命に関わる問題であるからこそ、かかりつけの獣医さんは親身になって感情を出して状況を伝えて下さったのだと思います。熱は下がっており、トリコモナスはしっかりと対処さえすれば回復するので、「すずちゃんと頑張りましょう!」と声をかけて下さいました。

 トリコモナスの厄介さはボク達もこはるの経験で知っていたので、すずが生後半年であることを考えると1年以上は通院することになるなと覚悟を決めました。引き続き対トリコモナスの薬を処方してもらい、投薬生活は続きました。

 投薬はすずの抵抗が非常に強く、ボクや妻の気持ちが参ってしまうこともありました。しかし、嫌がる力が日曜日に比べると強くなっていたこと、そして相変わらずあおがご飯を食べているとすずも頭を突っ込んで食べようとしている様子が見られたことから、少しずつですが回復に向かっているように見えました。

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